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2010.10.31 Sunday author : Yuko Kitamoto

東京国際映画祭 23rd TOKYO INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

東京国際映画祭が本日にて閉幕しました。


グランプリ、および各賞は以下のとおり。

コンペティション
 東京 サクラ グランプリ 『僕の心の奥の文法』 (監督: ニル・ベルグマン)
 審査員特別賞 『一枚のハガキ』 (監督: 新藤兼人)
 最優秀監督賞 ジル・パケ=ブレネール (『サラの鍵』)
 最優秀女優賞 ファン・ビンビン (『ブッダ・マウンテン』)
 最優秀男優賞 ワン・チエンユエン (『鋼のピアノ』)
 優秀芸術貢献賞 『ブッダ・マウンテン』 (監督: リー・ユー)
 観客賞 『サラの鍵』 (監督: ジル・パケ=ブレネール)
TOYOTA Earth Grand Prix
 TOYOTA Earth Grand Prix 『水の惑星 ウォーターライフ』 (監督: ケヴィン・マクマホン)
 TOYOTA Earth Grand Prix 審査員特別賞 『断崖のふたり』 (監督: ヨゼフ・フィルスマイアー)
アジアの風
 最優秀アジア映画賞 『虹』 (監督: シン・スウォン)
 スペシャル・メンション 『タイガー・ファクトリー』 (監督: ウー・ミンジン)
日本映画・ある視点
 作品賞 『歓待』 (監督: 深田晃司)


東京「国際」映画祭という名前のはずであるのにもかかわらず、メディアで伝えられるのはオープニングでの著名女優が登場したところと、もうすぐ公開される映画のキャストが登場する内容ばかり。
かろうじて、めざましテレビが「しあわせの雨傘」のカトリーヌ・ドヌーブを取材していたぐらいでしょうか…とはいえこれもコンペティション部門の作品ではありません。

かくいう私も足を運べたのは1日だけ。受賞作は1作も観ていないため、偉そうに言える立場ではないです。ただ、1作も見ていないからこそ自戒をこめて強く思うのです。

「媒体に求められていないからといって、観なくてよかったのか?」
「なにか大切なものを失いつつあるのではないか?」


例年、この映画祭に出品された外国作品の多くは、日本では一般上映されません。
2008年のグランプリ受賞作「トルパン」も審査員満場一致の評価で受賞した作品にも関わらず、国際映画祭関連のイベントや有料チャンネルで2度程鑑賞するチャンスがあっただけでした。

例年ならばコンペティション部門の作品は関係者・プレス向けに期間中2度上映されるのですが、事前プレビューという形でうち1回が急きょ(?)前倒しされるというスケジュール。映画祭で映画を見る、という必要がなかったというのもあるかもしれません。
取材してもらうために行ったスケジューリングだったのかもしれませんが、普段の映画を見ている試写室で映画祭の作品を鑑賞するのって味気ないですよね…

もっと、みんなで何か楽しむ雰囲気がこれまではあったのではないでしょうか?

今回受賞した作品が、受賞をきっかけに日本での上映が決まったり、本国やほかの国でのステップアップを得るきっかけになれば幸いです。
そんな思いをこめつつ、1作も観ておりませんが、お祝いの気持ちを込めて受賞者の方々のお名前を記載させていただきました。

東京 サクラ グランプリ 『僕の心の奥の文法』(原題:Intimate Grammar [ Hadikduk Hapnimi ]) (監督: ニル・ベルグマン)

監督の受賞談話
「8年前、『ブロークン・ウィング』でこの賞をいただきました。映画づくりはプロセスが重要で、賞をとることじゃないと言ってきました。ただ、受賞作品はイスラエルでも成功しましたし、賞を受賞することの重要性にも気付きました。自分のつくる映画がどのように受け止められているかを実感できるからです。本当にありがとうございました。」
・・・こういう言葉を聞くと、やはり賞の存在意義はあるんだなと感じますね。


『一枚のハガキ』 新藤監督インタビュー
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